正しい保険の知識を持とう②
保険制度には、①大数の法則と収支相当の法則があります。
:少数では何の法則も見いだせないことでも、大数でみると一定の法則があることをいう。
②収支相当の法則
:保険料は、保険契約者全体でみると、保険契約者が払い込む保険料が保険会社が払う保険金と等しくなるように算出されることを言います。
*わかりやすく計算式にすると…
保険会社の収入(保険料総額+運用利益)=保険会社の収支(保険金総額+経費)
となる。
契約者等の保護
①保険契約者保護機構
:保険が会社が破綻した場合に契約者を保護するために設立された法人
日本国内で営業する生命保険会社・損害保険会社は、それぞれ生命保険契約者保護機構・損害保険契約者保護機構への加入が義務づけられている。
しかし、少額短期保険事業や共済銀行の窓口で加入した保険は加入対象外です。
*少額短期保険業者は、保険金額が少額で保険期間が1年(損害保険では、2年)以内の商品のみ取り扱うことができる保険業者をいう。
*1人の被保険者から引き受ける金額は1000万円以下である。
クーリングオフ制度
:この言葉1度は聞いたことある方も多いと思います。
これは、一度契約したあとでも、一定の要件を満たせば消費者側から契約を取り消 すことができる制度のことを言います。
もうすこし、詳しく説明すると…
契約日の申し込み日またはクーリングオフについて記載された書面を受けっとった日のいずれか遅い日から8日以内に申し込みの撤回または解除を書面で行う。
➙ここ重要です!
*書面以外にも電磁的記録(2022年6月1日より)も可能になりました
ソーシャル・マージン比率
:通常予測できないリスクが発生した場合に、保険会社が対応できるかどうか(支払い能力があるか)を判断する指標です。
:比率の数値は高いほど安全性が高く、200%以上が健全性の目安になります。
また200%を下回ると金融庁から早期是正措置が発動されます。